災害用発電機を設置する際、稼働時の騒音や振動、排気がクレームにつながってしまう場合があります。設置基準等を確認して、正しく使用できるようにしましょう。
稼働時に騒音や振動、排気がある上、引火する恐れのある燃料を使用することから、災害用発電機の設置場所には条件が定められています。
また、発電機の燃料タンクやその他の機器は、床や壁、支柱などにしっかりと固定しておく必要があります。
災害用発電機にあたっては、振動や騒音についても配慮しなければなりません。とくにディーゼル発電機の場合、発電機稼働時の振動や騒音がクレームにつながることも少なくありません。
非常用の発電機の場合、騒音規制の対象外であることが多いのですが、自治体によっては非常用であっても騒音規制を行うところもあるので、事前に確認して対応しておく必要があります。
ディーゼル発電機は稼働時に多量の黒煙を排出します。大型の発電機の場合、排出する煙の量も多くなるので火災と勘違いされて通報される可能性もあるので注意しましょう。
また排気が建築物にあたると壁が黒く汚れてしまうことがあります。排気の温度は約300度あり、2~3m離れた場所でも50度の温度を維持しているため、排気方向には十分考慮しなければなりません。
こうした排気問題が生じることから、大型の災害用発電機を設置する際には、ばい煙発生施設の届出が必要になります。