申請
災害用発電機を設置する際には、消防署や行政に届出をしなくてはなりません。ここでは、災害用発電機の設置に必要な申請や規定についてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事はこんな方に
おすすめ
- 災害用発電機に必要な申請について知りたい方
- 災害用発電機の導入を検討している
災害用発電機に必要な申請は
災害用発電機を設置する場合、以下の法令に基づいて、各種届け出が必要です。
- 電気事業法
- 消防法
- 建築基準法
- 火災予防条例
- 大気汚染防止法
電気事業法に関する申請
- 自家用電気工作物の維持/技術基準適合維持
- 保安規定の制定、届出及び遵守
- 電気主任技術者の選任及び届出
電気事業法では、一定の出力以上の発電設備を設置する者に対し、経済産業大臣へ届出を行うよう義務付けています。また、発電機の工事、維持、運用についての保安を確保するため、監督するための電気主任技術者を選任して届け出なくてはなりません。届出は、設備の使用開始前に行いましょう。
消防法に関する申請
- 工事整備対象設備等着工届
- 消防用設備等設置届
- 電気設備設置届
- 危険物貯蔵所設置許可申請
消防法では、非常電源として利用する自家発電機について、工事着手前に工事整備対象設備等着工届と電気設備設置届を、工事完了後には消防用設備等設置届を消防機関に提出することを義務づけています。
また、発電機の燃料として指定数量以上の石油・ガス等を貯蔵または取り扱う場合には、その区分に応じて市町村長、都道府県知事または総務大臣に申請して許可を受けなければなりません(指定数量を下回る場合は少量危険物設置届)。
建築基準法に関する申請
- 建築確認申請
- 完了検査申請
建築確認が必要な建築物に発電機を設置する場合、建築確認申請において電気設備の関係図書を添付し、建築主事または指定確認検査機関の審査を受けなくてはなりません。建築工事完了後には完了検査を受けますが、施工状況把握のため電気設備に関する試験記録や検査記録等の提出を求められる場合があります。
火災予防条例に関する申請
- 発電設備設置届
- 少量危険物貯蔵届
火災予防条例では、内燃機関を原動力とする発電設備を設置する場合に、該当する電気設備の関係図書を添付して指定確認検査機関の審査を受けることが義務づけられています。
また、発電機の燃料を貯蔵・取り扱う際、危険物貯蔵所設置の基準に満たない場合(指定数量の1/5以上指定数量未満)は火災予防条例による少量危険物設置届が必要です(指定数量を上回る場合は危険物貯蔵所設置許可申請)。
大気汚染防止法に関する申請
- 工事計画(変更)届
大気汚染防止法では、ばい煙発生施設とされる常用および非常用発電機の規定に該当する以下の機種について工事着工事前届が必要となり、着工60日前までに管轄都道府県知事等に所定の事項を届け出なければなりません。
- ガスタービン及びディーゼル機関燃料の燃焼能力が重油換算1時間当たり50リットル以上であるもの
- ガス機関及びガソリン機関燃料の燃焼能力が重油換算1時間当たり35リットル以上であるもの
「電気のチカラ」編集チームのまとめ
災害用発電機は、どこにでも勝手に設置して良いわけではありません。電気事業法や消防法、建築基準法などに則り、必要な時期に必要な申請を行いましょう。もし申請を行わなかった場合・忘れてしまった場合は、罰金や罰則が科せられてしまうので気をつけてください。
こちらのページでは、災害時に本当に頼れる災害用発電機をご紹介しています。補助金対象のおすすめLPガス発電機3選も、ぜひ参考にしてください。
いざというときに使える
災害用LPガス発電機
メーカー3選
補助金助成の条件である「連続稼働が72時間(3日間)以上」(※)のLPガス発電機を提供している、LPガス発電機メーカーを厳選。導入する施設ごとに、おすすめの会社をご紹介します。
- 医療・介護施設
に導入するなら - 大規模商業施設
に導入するなら - 宿泊施設
に導入するなら
に導入するなら
時間が一番短い※2
に導入するなら
一番大きい※2
に導入するなら
LPガス発電機
【選定条件】
2024年2月26日調査時点「LPガス発電機 メーカー」とGoogle検索して上位表示される企業のうち、72時間以上(3日間)の連続稼働が可能と公式HP上に表記し、
導入事例を掲載しているメーカーをピックアップ。 そのなかで、公式HPで確認できる情報を基に以下の要望別で各社を選定しました。
■医療・介護施設に導入するなら=昭栄
調査した中で停電検知からの起動時間~起動から電力供給までの時間が一番短かったため※参照元:昭栄公式HP(https://www.shoei2000.co.jp/about.html)
■大規模商業施設に導入するなら=GENERAC
kVA(提供可能電力)が調査したなかで最長だったため
※参照元:GENERACHP(https://generac.jp/product/guardian-series/)
■宿泊施設に導入するなら=Denyo(騒音値が調査したなかで最も低かったため)
※参照元:Denyo公式HP【PDF】(https://www.denyo.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/08/legpower-1.pdf)
※1.2024年2月26日調査時点
※2.本メディアの調査企業21社の内。