容量の目安

災害用発電機は、万が一の際に必要な電力量を持ったものでなければあまり役に立ちません。では、どのくらいの容量が必要なのでしょうか。ここでは具体的に解説します。

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目次

災害時に必要な電力とは

災害時に停電が発生し、それが長期化した場合、生活が非常に困難になります。医療機関や介護施設などでは、短時間でも患者・入居者の命に関わるかもしれません。このため、災害用発電機を選ぶ際は、あらかじめ使用したい電気機器の消費電力を計算し、それをカバーできる容量の発電機を選ぶことが大切です。

以下は、一般家庭で使用する家電製品と、それらを稼働するために必要な電力量の目安をご紹介します。

照明20~100W
冷蔵庫150~500W
エアコン45~2,000W
スマホの充電15W
洗濯機500~900W
電子レンジ1,300W
炊飯器350~1,200W
扇風機50~60W
無線LANアダプター6~15W
ノートパソコン50~120W
デスクトップパソコン150~300W

これらの電化製品すべてを稼働させる場合は、2,636~6,410wが必要です。避難所や病院、施設などでは、収容人数が多い分、さらに多くの電化製品に対応しなくてはなりません。あらかじめ活用シーンを想定した上で、必要な電気機器の消費電力(W数)の合計を計算しておきましょう。

ただし、モーターを搭載した機器を利用する場合は、起動電力にも注意してください。たとえば一般的な扇風機・送風機を起動する場合は、消費電力の約2倍の電力が必要です。冷蔵庫は約4倍の起動電力が必要なため、これをカバーできる出力の発電機を選ばないといけません。

電力の単位に注意しよう

電化製品には通常、「定格消費電力」が記載されています。これは、電化製品のすべての機能をフルに使った場合に消費される電力量のことです。「VA」(ブイエイ)という単位で表されています。

一方、消費電力は、その電化製品を使う場合に必要な電力消費量のことです。W(ワット)やキロワット(kW)で表わされています。「1W=1VA」「1,000W=1kW=1kVA」なので、上記の例で言えば、2.636kVA~6.410kVAの災害用発電機を選べば良いでしょう。

「電気のチカラ」編集チームのまとめ

災害用発電機を選ぶ際には、電気機器の稼働に必要な電気量と発電機の出力量をよく見比べることが大切です。ただし、電気機器のなかには消費電力と起動電力が異なるものもあります。中には消費電力の3~4倍もの電力が必要になる場合があるので注意が必要です。

こちらのページでは、災害時に本当に頼れる災害用発電機をご紹介しています。補助金対象のおすすめLPガス発電機3選も、ぜひ参考にしてください。

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※1.2024年2月26日調査時点
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